工業高校に進学したけど、途中から進路変更して栄養士を目指しました。体験談。
短大は2年間で栄養士の資格を取得するので大変でした
私は高校卒業後、私立の短期大学の栄養学専攻へ進学して、2年間通い栄養士の資格を取得しました。
2年間で栄養士の資格を取得するのは結構大変で、朝から晩までびっしり講義が詰まっている日も多かったです。
内容は、座学はもちろん、調理実習もあります。
「集団給食」の実習では献立作成から調理・配膳・片付けまでを数人のグループで数百食作りますが、終わった後の達成感は何とも言えないものがあります。
短期大学卒業後は保育園へ就職し、0歳児?5歳児+職員で400食の管理を一人で任されました。
仕事内容としては、普通食の献立作成、発注、調理、離乳食対応、アレルギー対応などです。あとは毎月のお便り作成や、調理員のシフト管理など細かな事務処理などです。
現在は結婚を機に退職していますが、充実した日々でした。
栄養士の資格取得までに掛かった学費
入学金や2年間の授業料、テキスト代や調理実習費、白衣、専用包丁など全て含めて300万程度かかりました。
工業高校から進路変更して栄養士を目指す
高校が工業高校だったので、高校3年の最初の頃までは就職希望でした。
しかし、特殊な科だったので就職先が県外しかなく、県内に留まりたかった私に合う就職先が見つからず…。
急遽、進学変更しましたが、進学なんて考えたこともなかったのでとても焦りました。
就職担当の先生に相談すると、「趣味の中で仕事に出来そうなものがある?」と聞かれ、「趣味というか、食べることは大好きです!」と意気揚々と答えました。
少々呆れられながらも、「作る方はどう?」と調理師や栄養士の専門学校、短期大学を数校教えて頂きました。
その中で自分なりに学費や自宅からの交通手段、卒業後の就職先など色々調べて、元々子どもも好きだったことから、保育園の栄養士を目指すことになりました。
保育園の栄養士として給食を作る仕事に就く
私は保育園の栄養士として働いていました。
一番のやりがいは、なんと言っても子どもたちの笑顔です。
私が在籍していた園は給食室が中心に配置されており、子どもたちがいつでも覗ける環境で、朝一番に「今日の給食なに??」と聞きに来る子も多かったです。
調理中には「いい匂いがする!早く食べたい!」と窓に張り付くように調理の様子を覗き、給食の時間を今か今かと楽しみにしてくれていました。
給食の時間に子どもたちの様子を見学に行くと、それぞれ嬉しい感想を伝えてくれます。中には、苦手な食材があり食べ進みが悪い子どももいますが、「先生が頑張って作ってくれたから、食べてみる!」と頑張って食べてくれる姿にもまたやりがいを感じます。
また、子どもたちだけでなく保育士の先生方からも「美味しかったよ!家で作りたいからレシピ教えて!」と声をかけて頂くこともあり、それもまたやりがいの一つでした。
栄養士の仕事は調理がメイン業務
栄養士といえば、白衣を着て、献立を考えて栄養計算をしたり、栄養相談を受ける、などのイメージが強いのではないでしょうか。
私はそのようなイメージを持っていました。
しかし、就職先によっては調理もメインの仕事の一つで体力勝負な場合もあります。
私が保育園で働いていた時は、午前中は給食調理、昼食後に食器洗浄を行いその後、三時のおやつ作り、片付けまで終わらせて残りの時間で事務作業を行う、という流れでした。
このスケジュールでは、勤務時間内に全ての事務作業までこなせなかったので、自宅に持ち帰られるものは勤務時間外に行うことも多々ありました。
他には、就職したばかりの頃は、たくさんある食材を猛スピードで切ることに慣れるのも一苦労でした。指を切ることもしばしば。
今では鍛えられ、きゅうりも数本まとめて輪切りができるようになりました。
これから栄養士の資格を目指す高校生にアドバイス
資格の取得に必要な項目の中には、「これって本当に必要!?」と思うものもあると思います。
実際私も思っていました。でも必要な時があるのです。私のように後悔のないようにして欲しいと思います。
あと、調理にもしっかり慣れていた方がいいです。
就職後、すぐに即戦力にならなければならない場合もあります。
栄養士の資格を取得するには、たくさんの苦労が必要です管理栄養士となると、更に大変だと思います。
どの職業にも言えることかも知れませんが、就職してからも決して楽ではありません。
しかし、その分やりがいはあります。頑張った分だけ人を笑顔にすることが出来る、ステキな職業だと思います。
ぜひ頑張って栄養士の資格取得を目指してください!