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調理師と栄養士の違いは?どっちの資格がおすすめ?現役調理師のリアルな現実

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調理師と栄養士、本当に使える資格はどっち?どちらの資格のほうが稼げるか?

調理師と栄養士の違いは?

調理する職場(病院・学校・福祉施設)のリアル

栄養士、給食調理師にとってメインの仕事のひとつになるのが、学校や病院、福祉施設などにおける調理です。

これらの職場では一度に大量の調理を行うため、家庭などで数人分の食事を作るのとはまったく勝手が異なります。

早番の場合、朝は早朝5時には現場に入ります。

現場に入る前には、その日の朝の献立を前の日に確認して、段取りをイメージしておくようにしていました。

食事の提供時間は決まっているため、1分の遅れも許されません。

現場での調理作業、盛り付け作業は常に時間に追われる中で行うことになります。

大抵調理する人、と盛り付けする人など役割はシフトによって決まっています。

とはいえ、自分の仕事が早く出来たら他の人にヘルプに入るなどチームワークやコミュニケーションが必要です。

また、長時間の立ち仕事となるので、体力も必要になります。

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栄養士と調理師、役割の違い

栄養士と調理師の役割の違い

調理師と栄養士の役割の違いは、勤務する職場や立場によって大きく異なります。

基本的に栄養士は栄養計算、献立作成、食材発注などの事務作業と厨房での調理の両方をこなします。

調理師は福祉施設や病院等の現場では栄養士が立てた献立通りに調理作業を進めていくのが、主な仕事になります。

ですが、調理師でもマネージャーなどやチーフなど上の立場に立っていたりする場合は、栄養士が不在の場合(育児休暇やヘルプや異動など何らかの理由)は本来、栄養士の仕事の発注作業や検品、事務作業などを調理師がすることもあるのが現実です。

どっちか選ぶなら調理師より栄養士がおすすめ

調理師より栄養士をオススメする理由

私は給食調理師として給食委託会社で契約社員として現場で働いていました。栄養士の方ともよく連携を取っていました。

そんな私が調理師より栄養士をおすすめする理由は2つあります。以下2つ。

栄養士から調理師の資格は取れるが、調理師から栄養士のルートは厳しい。

福祉施設の現場では栄養士の方が立場や給料が上の場合がほとんどです。

栄養士から調理師ルートのほうが取りやすい

まずの理由は、実際私は福祉施設で2年経験を積み、調理師の受験資格を得て調理師試験を受けて調理師を取得しました。

私は福祉施設の現場で働き始めてから栄養士の資格が無ければ献立を作れない事や、発注作業等の事務ができない事を知りました。

そこで、栄養士の資格を取得しようと思いました。

しかし、栄養士の資格を得るには短大や専門学校などに2年通わないといけないことを知り、経済的問題と年齢的な問題から栄養士を諦めました。

もし、これが逆だったら。栄養士から調理師であれば、もっと容易だったでしょう。

ただし、例外はあります。ホテルや旅館、また飲食店などで調理がしたいなど、明確に目的や目標が定まっている場合は、調理師の資格があれば十分なので栄養士を取る必要はないです。

しかし、将来福祉施設で調理や献立を作りたいと思っているなら、栄養士の資格をまず優先して取るべきでしょう。

栄養士のほうが給料が高い

次にの理由は基本的に福祉の現場では栄養士の方が責任者やマネージャーなど上の立場に立って調理や盛り付けの指導や、献立などをしていることがほとんどです。

給料や待遇も福祉の現場では栄養士の方が高くなっている現実があります。また正社員にもなりやすい傾向があるでしょう。

栄養士と調理師、両方取得するメリット・デメリット

栄養士と調理師の両方取得するメリット・デメリット

メリット

調理師と栄養士両方取得した場合のメリットは、病院や老人ホーム、保育園などでは栄養士が調理指導や盛り付けの指導などをする場合があります。

なので、調理師や調理員さんに指導する場合、栄養士だけではなく調理師の資格を持っていると一定の調理経験の証明になりますので、より指導しやすくなるでしょう。

あとは福祉施設で働いたけど、やっぱりホテルや旅館、飲食店で働きたい場合などは栄養士より調理師が求められるので、進路変更が効きやすいでしょう。

デメリット

デメリットはまず時間と労力がかかるでしょう。栄養士の取得は短大、専門学校の昼間 課程で2年かかります。

調理師は専門学校に通うと1年で取れますが、国家試験を受けて取得する場合は2年実務経験が必要になります。

また経済的にも相当な負担がかかります。

まとめ

私的にははっきり言って両方取る必要性は少ないと思います。なので学生の早いうちから自分の目的を明確にして調理師か栄養士、自分にはどちらの資格が必要なのか、よく考えて最短の道を進むべきだと思います。

 

管理栄養士の資格を取得できる大学の偏差値ランキング管理栄養士の資格を取得できる大学の偏差値ランキング。管理栄養士の受験資格を取得しよう!...

調理師免許と栄養士資格の両方取得したいと思っている受験生もいますよね。

そこでダブルライセンスを取得できる専門学校・短大を調べました。

調理師免許・栄養士資格の取得方法

栄養士資格と調理師免許の取得方法

まずはそれぞれの資格の取得方法の違いを解説します。

調理師

調理師養成施設(短大・専門学校)を卒業することで無試験で調理師免許を取得できます。

調理師試験を受験して合格すると調理師免許を取得できます。

調理師養成施設は短大・専門学校・夜間専門学校で取得可。最短1年(昼)、1年半(夜間)。

通信教育だけでは調理士免許は取得できません。スクーリング(通学)が必須です。

⇒調理師免許を取得できる専門学校一覧(調理師専門学校ガイド)

栄養士

栄養士養成施設を卒業すると無試験で栄養士資格を取得できます。

栄養士養成施設(大学・短大・専門学校)は昼間だけです。夜間・通信はありません。

管理栄養士

栄養士養成施設を卒業すると管理栄養士試験の受験資格を取得できます。そして試験に合格すると管理栄養士の資格を取得できます。

栄養士資格を取得後に実務経験を積むことで管理栄養士試験の受験資格を取得できます。そして、試験に合格すると管理栄養士の資格を取得できます。

管理栄養士養成施設は大学・専門学校です。どちらも最短4年。

通信教育では受験資格を取得できません。

まとめ

  • 調理師=学校を卒業と同時に取得する方法と、試験を受ける方法がある。
  • 栄養士=学校を卒業と同時に取得できる。
  • 管理栄養士=国家試験に合格すると取得できる。受験資格は学校を卒業する方法と実務を積む方法がある。

このように、取得方法はことなります。ダブルライセンスを目指したい受験生は、調理師養成施設と栄養士養成施設を兼ねている専門学校もしくは短大に進学することをおすすめします。

ダブルライセンスが可能な大学はありません。

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栄養士と調理師を取得できる専門学校一覧

栄養士資格と調理師免許の両方取得できる専門学校

上記で解説したように、栄養士資格も調理師免許も養成施設を卒業することで取得できます。

しかし、調理師免許を取得とするためのカリキュラムと、栄養士の資格を取得するためのカリキュラムは全く異なります。

そこで、専門学校の調理師科と栄養士科の両方で学ぶことになります。

調理師は最短1年、栄養士は最短2年で取得できるので、基本的に最短3年かかると思ってください。

ごく一部の学校では、昼間に栄養士科で学び、夕方から調理師科で学ぶことでダブルライセンスを取得できます。

その場合は最短2年ですが、かなりハードな学生生活になることは覚悟しましょう。

最短3年の専門学校は栄養科を卒業後に調理科に入学することになります(もしくは調理師科卒業後に栄養科に入学)。

同じ学校に再入学することになりますが、この場合は入学金等が免除になる学校が多いです。

また通いなれた慣れた学校に通学できるというメリットがあります。

もちろん、栄養士と調理師をまったく別の学校で取得することも可能です。

*『調理もできる栄養士』をアピールする専門学校がたくさんありますが、どの栄養士養成施設に進学しても調理実習はたくさんあり、包丁の使い方から調理方法まで学びます。

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まずは栄養士資格を取得したい場合

レモンとラズベリーでフルーツジュースを作る

進学希望の専門学校もしくは短大に、栄養士科しかなくて調理師免許を取得できない場合は、まずは栄養士資格を目指しましょう。

卒業してから、改めて調理師免許を取得できる学校に通うことになります。

調理師免許は昼間は1年、夜間は1年半で取得できます。夜間専門学校であれば働きながら通学することも可能です。

栄養士の資格を取得できる短大を2年で卒業してから、調理師免許を取得できる専門学校に通うので、最短3年~3年半かかることになります。

最短★短大に入学して夜間専門学校に通う

もし最短2年にこだわるのであれば、短大に通学しながら夜間専門学校に通う方法もあります。

この場合に注意しなければならないのは、二重学籍を禁止している学校があることです。

二重学籍とは同時に複数の学校に籍をおいてはいけないということ。つまり短大に通いながら専門学校(専修学校)に入学することができないのです。

また、栄養士の資格を取得するためには校外実習は必修科目なので、時間的に夜間専門学校に通学することが不可能な時期もあります。

なかなか難しいことなので、そのあたりは入学前に短大にしっかり確認してください。

栄養士資格を取得してから調理師免許を取得するウラ技

イチジク・無花果

短大等で栄養士資格を取得してから、調理師専門学校に通わずに調理師免許を取得する方法があります。

栄養士の資格を取得できる短大等の卒業後に、学校給食や社員食堂等に就職して、調理業務に従事して2年以上の実務経験を積むことで、調理師試験の受験資格を取得できます。

この時、気をつけなければならいことがあります。栄養士として採用され調理業務に従事していた場合は実務経験に含まれません。つまり調理師試験の受験資格を取得できません。

就職先に栄養士として就職するか、調理担当者等として就職するかによって違ってきますのでご注意ください。

また、この方法で取得できるのは調理師試験の受験資格のみです。試験に合格する必要があります。

調理師試験の受験資格

調理師試験の受験資格を取得する方法はいろいろあります。↓

中学校卒業以上又はこれと同等以上の学力があると認められ、飲食店営業、魚介類販売業、そうざい製造業又は給食施設(学校、病院等で継続して1回20食以上又は1日50食以上供与するもの)において、出願日現在で調理の業務に2年以上従事した者。

ただし、次のいずれかに該当する場合は、受験資格として認められません。

  • 栄養士、看護師、保育士等の職種として採用され、調理の業務に従事した場合
  • パート、アルバイト等非常勤の場合(ただし、週に4日以上かつ1日6時間以上の勤務に2年以上従事している場合は受験可能です。)

管理栄養士の受験資格

管理栄養士試験の受験資格は栄養士が実務経験を積むことによっても得られます。

この場合の実務経験とは『栄養士として国が定めた実務経験』になります。調理師として採用され働いた経験は認められません。

注意ポイント

というわけで、栄養士から調理師を目指す場合は、就職先にどのような職種で採用されて、どのような業務を担当するかがポイントになります。

調理師と栄養士の似ている点

イチゴ、ココナッツ、アーモンド

どちらも調理業務を担当する

調理師は名前からわかるように調理をするのがメイン業務です。調理のプロですね。

一方栄養士は栄養のプロ。しかし調理業務を担当していることもよくあります。栄養士業務のイメージは『献立作成』『カロリー計算』『栄養相談』かもしれませんが、実際には調理業務がメインの職場もたくさんあります。

実際に、栄養士の学校では調理実習は必修科目になっていて、たくさんの時間を調理に費やします。

調理師と栄養士の違い

調理師と栄養士、両方取得したい

どちらの資格も調理業務に従事しますが、では違いは何でしょうか?

調理師

調理業務がメインです。例えばレストランに就職して美味しい料理を作ることが仕事です。

栄養士

栄養士は栄養のプロです。例えば学校給食施設に就職して栄養バランスの取れた食事を作ります。どちらかといえば、美味しさより栄養を重視した調理を行います。

病院での入院患者の食事をイメージしてください。個々の入院患者の健康状態に合った食事を提供します。あまり美味しいイメージはないですよね。そのかわり栄養バランスが抜群の健康食です。

主な違い

わかりやすく説明すると、『調理師は美味しい料理』『栄養士は栄養バランスの取れた料理』を作る専門家といえます。

給料を比較!

調理師

平均年収:331万円
平均月収:25万円
平均年齢:43.0歳
勤続年数:8.6年

栄養士

平均年収:339万円
平均月収は24万円
平均年齢:34.8歳
勤続年数:7.0年

*厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

給料の比較まとめ

調理師より栄養士のほうが年収が高いです。就職のしやすさや求人数の多さはどちらも同じくらいといえます。

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