フリーランスの管理栄養士、ときくとどのようなイメージがありますか?
管理栄養士を目指すあなたは、きっと病院や高齢者施設、学校などの管理栄養士をイメージしているでしょう。
今回はフリーランスの管理栄養士についてお話します。
フリーランスの管理栄養士になるには?
フリーランスなので、「就活」はしません。
フリーランスの定義は様々ですが、今回は「特定の場所に雇用されずに管理栄養士のスキルをいかして収入を得ているひと」と定義してお話をしていきます。
まず、フリーランスですから仕事をする相手先を見つけなければなりません。
最近はインターネットが発達していますから、企業と契約してレシピを作成する、健康についての記事を作成する、などは最も簡単に見つけられる仕事でしょう。
この記事を執筆している私もそうです。
次に、特定保健指導をする会社に登録をしておくのも良いでしょう。特定保健指導を受注している会社は、常に求人が出ています。
応募すると雇用されるのではなく、1件担当していくらかお金をもらう、という形の契約が多いので、こちらもフリーとして仕事ができます。
最近では管理栄養士の栄養指導をうけられるアプリも登場しています。
そういったアプリを作成したり、アプリを運営する会社と契約すると、栄養指導をフリーで行うことになります。
ただし、新卒でいきなりフリーランスは難しいです。
病院で栄養指導をした経験がない、献立をたてたことがない管理栄養士の場合、スキルを立証するものがありません。
どこかで十分な経験を積んだ後にフリーランスとしてスキルを企業に売り込むほうが、スムーズに仕事を得ることができますよ。
私は管理栄養士の資格を活かしてライティングをしたり、ネット上で栄養指導をしたりしています。
https://food.prochildren.org/
フリーランス管理栄養士のメリット・デメリット
メリット
フリーランスは働けば働くほど収入になり、働かなければ仕事収入がない、仕事がを得るところからすべて自分で行いますから、職場の特徴や労働条件は異なります。
私がしている管理栄養士免許を活かしたライターの仕事に限ると、在宅で仕事をすることができる点が、非常に良い条件の1つになっています。
管理栄養士は女性が多いので、家で仕事ができると、家族計画がたてやすい、ライフスタイルの変化に対応しやすいなどのメリットがありますね。
デメリット
フリーランスは自由に見えますが厳しい世界です。
期限を守る、クライアントとの連絡は常にとれるようにしておく、など細かい配慮も必要です。
毎日出社する必要はありませんが、社会の厳しさを教えてくれる人はいませんから、ビジネスマナーも自分で学んでいく必要があります。
次に、収入は不安定です。
多いときは月20万以上稼げますが、少ないときは8万円程度のときもあります。
また、見落としがちですが、意外と重要なのが保険の支払いです。(高校生にはまだピンとこない話かもしれませんね。)
雇用保険はかけてもらえませんから、失業すると即収入がなくなります。
厚生年金に入れませんから、全額自分で支払う国民年金に入ることになります。
健康保険・失業保険・年金は正社員もしくはフルタイムで働くとついてくる社会保険で、会社員だと会社がすべて手続きしてくれます。
しかし、フリーランスは手取りから自分で保険を払わないといけません。そういう点はフリーランスにとって非常に大変なことです。
副業もする
次に、副業についてお話します。
フリーランスの管理栄養士をする場合、最初は副業もしましょう。
管理栄養士は非常勤でクリニック勤務、週3日~という求人が出ていたり、時給1200円程度の給食の現場で働くパートの仕事もたくさんあります。
これらをしながら、自分がやりたりフリーの仕事をしていると、最低限の収入を稼げるため、フリーの仕事が安定するまではどこかで管理栄養士のバイトをしながら仕事を安定させていきましょう。
もちろん、管理栄養士として働く以上はバイトも経験値になりますし、管理栄養士免許で働く仕事で得ることができる経験は、すべて管理栄養士としての自分を高めてくれます。
パソコンスキルは必要
次に、フリーランスでは働くのなら、必ずパソコンスキルが必要となります。
ネット環境を自分で構築し、パソコンで仕事をすることが多くなりますから、ネットに対するリテラシーも求められます。例えば私がしている管理栄養士ライターの仕事は、ネットをつかえること、タイピングが早いことが求められています。
大学生の間にできる限りパソコンを使えるようになりましょう。
これから管理栄養士を目指す方へ
管理栄養士の活躍の場はどんどん広がってきています。
特に、情報が多い時代に管理栄養士として正しい健康情報を、知識のない人にわかりやすく伝えるというスキルは、どこにいっても求められます。
最近は信ぴょう性のない情報がどんどん拡散されていますから、私たち管理栄養士の正しい知識は商品として売れる知識です。