管理栄養士試験の現役合格率は高いので、2回も不合格になった人はそうそういないと思います。
そんな挫折から始まったわたしの管理栄養士試験の体験談です。
管理栄養士の国家試験に2回不合格

在学中に受験した管理栄養士国家試験は不合格となりました。
そこから1年はバイトの通勤時間も休みも勉強の日々で1年過ごし、翌年も受験。
しかし、結果はまたしても不合格。
落ち込む日々から何日もすぎたある日厚生労働省から書類が届き、なんと採点ミスが発覚があったとこのこと。
今回の試験では合格点に達していたというお知らせが来た。
厚生労働省のホームページにも同様のことが発表されており、ガセではないと確認できたので、都庁まで手続きに行った。
窓口対応の人がすこぶる態度が悪かったことを覚えているが、ひとまず管理栄養士資格を撮ることが出来、心からほっとした。

栄養士の資格取得までに掛かった費用について

大学は都内の私大で、地方から進学のために上京したので、卒業するまでにだいたい1000万くらいかかったと親から聞いた。


文系から理系の栄養学科に進学
高校生の頃は文系学科におり、漠然と文系に進学するつもりだったが、家族の体調不良がきっかけで、食べ物から体調や健康を保てる知識を学びたいと思いたった。
それまでは食べるものが身体を作るだとか、食べ物が体にどんな影響や効果を及ぼすだとかを考えたこともなくいたが、食べ物に気をつけることで体調を管理することが出来るということを気にしたことがおそらく初めだった。
管理栄養士という資格や仕事のこともよく知らなかったが、食べ物の知識で人の役に立てる仕事があるのに感銘を受け、資格取得のために学んでみたいと強く思ったのが最初だった。
栄養学科に進学すれば、非常に有意義なことを学べるのではないかと思った。
一生懸命考えた献立を評価してもらえたときがイチバンうれしい

いちばんは、作成した献立についてそれなりに評価がもらえた時。
治療食だったとしてもおいしくなければならないし、見た目もそれなりに大事だと思う。
とくに栄養価と材料費との戦いになる献立作成だが、調理や盛り付けとの連携でイメージしたものが出来上がり提供できるとやはり達成感がある。
現在の職場は社員食堂で、治療目的の食事提供ではないものの、品切れや過剰廃棄を起こさないような食数指示も課題だと思っている。
適正な予算、喫食者のニーズや満足度に即した献立を提供できていると実感できたときは、やりがいを感じる。
表立って成果が現れる仕事ではないので、誰かに褒めてもらえることはあまりないが、よくできたと思った時は自分のことを褒めるようにしている。

管理栄養士って大変な職業です

委託業者にいた時は特に感じたのが、先方の施設や病院(主に施設側の管理栄養士)の言い分や申し出、依頼と、自分の会社からいわれていることに相違があると、板挟みになるのが精神的にしんどいと思った。
365日稼働する現場だと勤務が不規則になること、立ち仕事、ちょっと変わった人の多い現場だと特に人間関係も大変だと思った。
管理栄養士としての仕事は特に書類が多いが、事務業務だけにかかりきりになれない場合も多く、長時間の勤務になることもしばしば。
現場を見ながら事務を行いながらというのがバランスよくできたらいいが、なかなかうまくいかないときは大変だと思うことも多い。
栄養指導に携わるときも、日々勉強や情報が必要で、自学だけではなかなか難しいと思った。
管理栄養士の資格取得後も自分磨きが重要

どんな職業でもそうだが、資格が取れればゴールというものではない。(2回も不合格になったわたしが言うのも変ですが。)
資格を取るまではもちろん勉強するし、国家試験資格なので狭き門だと思うが、どんな現場で働くにしても、その場その場で求められた知識が必要のなるので、自学自習は働いてからこそ大事だと思う。
また、管理栄養士は調理場を仕切る力も必要だと思う。
年上の人であっても指示や注意をしなければならないときもあるので、毅然とした態度も大切だと思う。
とはいえ、そのせいか栄養士や管理栄養士は気が強く、中には偉そうに威張りちらす人も少なくない。
栄養指導やカウンセリングをしたいと思っている方ならば尚一層、コミュニケーション力も身につけておいて損はないと思う。
いろいろ学ぶことが多いが、きっと自分のためになることだと思うので、大変だと思わず興味を持ってほしい。
